第2574話 2022年11月23日
- 2022/11/23
- 09:38


昨日の初夏のような小雪の次に日の今日は、12月末並みの寒さです。このような天気でコロナも消えたわけではないですが、人々の体には本当に厳しいものがあろうかと感じています。
太極は元々、感覚の世界です。我々は自分自身のかなり鈍感な感覚から、自分はどことどこが一応動いているとか、どことどこは動いていないとか…太極の練習は最初、自分自身の動きが感じることから練習すべきです。
人は誰でも情熱的になればなるほどに自分自身への感覚の認知度は低くなります。カタールでサッカーワールドカップが開催しています。サッカー好きな人は今頃ではおそらく、夜中に起きてサッカー観戦をしていますね。人々は常に色々なことで興奮して、それで気持ちが昂るのですが、太極の練習では、このような昂る気持ちは大敵です。
太極の練習では、意図的な意念は基本的にかけてはならないのですが、人間の残像的な雑念はコントロールしないようにしています。つまり、雑念をコントロールすることは一種の意図的な意念になるわけですので、これは極力避けるとのことですね。
かといって、雑念は一応、よいものではないわけです。太極を修練する人は出来る限り自分自身の心身の渡る状態があらゆる興奮状態から離れていることが望ましいです。
しかし、近代人としての我々の周りにはありとあらゆる様々な人の貪欲を引き起こす誘惑があり、近代人の体も心も興奮している状態になることは本当に多いと感じています。
太極はその独特な内面の動きの難しさは太極門の多くの先生方も閑談しているところですが、逆に太極の体が常に興奮していない状態はいつの時代の人間にとっても簡単ではないと思います。我々は所詮、この浮世に生息しているからですね。
少しでもこれに近づくよう、日々、会員の皆さんと共有しています。よろしければ、一緒に練習しましょう。

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