第2682話 2023年3月12日
- 2023/03/12
- 12:38


呉式太極拳四代嫡親弟子の馬海龍先生は我々より去って一年経ちました。彼は元々、内科の医者で医学博士、彼は最後の日々を自分が勤務していた病院で過ごしました。
馬海龍先生は大のタバコ好きで、彼の肺はかなりやられていたと私は推測しています。自分はタバコも相当吸っていました。タバコを吸っていた頃、自転車くらいで相当呼吸が速くなった記憶がありますね。もちろん、太極拳の練習でも呼吸がかなり速くなっていました。
馬海龍先生も、そちらの兄弟の皆さん、自分の拝師師父も呉鑑泉が患っていた1型糖尿病が遺伝されています。何故か隔世遺伝です。馬海龍先生は毎日のように自分でインスリンを注射していました。遺伝の病気は本当に大変です。
馬海龍先生は人様と争うことが大嫌いでした。2000年に入ったところ中国では国家級非物質遺産の申請が大ブームを迎えました。もちろん、太極拳五大流派の人々もこぞって申請しはじめたわけです。呉式太極拳では、家元とまったく関係ないところが最初に申請成功しました。
その時、馬海龍先生がとった態度は、人様と争って、国家級遺産登録をしないことでした。
太極を練習するものは、世俗の人々と争うべきではないですと、これは昔の太極拳修練者の誰もこのような態度をとっていました。
時は2023年、中国という国も実質の資本主義国になったと言っても過言ではありません。鑑泉社も現在は五代弟子が執務しております。
顧問という立場の私ですが、五大流派、六大流派の皆様にしっかりとした連携を勧めています。少なくとも、正統派の太極拳流派がしっかりと連携していれば、わけがわからない流派も色々な間違った理論を出すことは難しくなります。
正道的な太極拳が世界の色々な国で展開できるよう、中国はまず、整理整頓すべきです。
これがこれから、呉式太極拳の顧問としての私の仕事です。
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