第279話 氣宜鼓盪,神宜內歛
- 2016/05/28
- 01:06

太極拳は気功の一種類として修練することが可能です。
逆に、世の中の気功を修練している方ならば、必ずしも太極拳という気功がうまく修練できるとは限りません。
気功の中でも、大まかに静功と動功の二種類があります。動きながら練習する動功は体の力みが少なく、リスクも少ないですが、静功だとどうしても体の力みが多く、脳の雑念も自然と出て来ます。当然、偏差を起こす確率も高くなります。
太極修練では通常、無理にして内勁を一箇所に集めることを避けています。これは、太極が考えている自然状態の中での初心者の外的な動きから徐々に内的な動きへと変わる為には、人体のいかなる動きでも脳の暗示や指令によるものではないことが最も望ましいです。
鼓盪とは、人間の骨盤が自然に太くなって、細くなることを指します。古代の先人の沢山の実験によれば、このような動きをすれば、人体が一番力まない状態になります。
そして、初心者から徐々に修練を重ねることで体の動きが脳より解放され、体の外面的な動きより内面的な動きへと変わることができます。これはいわゆる「神宜內歛」でございます。
当然、初心者の方が太極慢架の練習の際では、できる限り正しい姿勢を守ってくだされば幸いですが、上級者になんるとそれぞれの体内の動きや、内勁の「內歛」の程度で動きをある程度自由に発揮することもできます。
私たちの研究会はいつものように理論と実際の太極拳や推手をできる限り両立して研究しています。皆様のご加入を心よりお待ちしております。
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