第282話 舞台感覚
- 2016/05/30
- 22:38

何故か最近になって、このわたくしが一部の制定太極拳関係の方より舞台感覚がよいとか、連盟のコートの使い方がよいなどのコメントを頂きはじめています。しかし、わたくしはこのような練習を意識したことは一切ありませんが……
そして、本来なら太極拳の練習をする際は基本的に目が半開きをするという独特な練習法は先日、来訪者の忽雷架伝人に確認したところではまったく同じ答えが変えてきました。
ならば、わたくしは例え、少ない舞台の中でも回りの確認は一切しません。大体の感覚に任せて普通に練習しております。そして、今日はわたくしが太極拳の仕事をしてから丁度三年経ったところでなんと、友好団体の要請ではじめて日本武術太極拳の全国試合とまったく同じコートで伝統太極拳などを試みました。結論からすると、やはりコートの使い方がうまいと言われたのですが、しかし、私自身は何も考えずに、終了時は右半分のコートに戻っていればよいとのおよその感覚で臨んでいました。
ところで本来なら、きちんと計算されている太極拳でしたら、最初の起点と最後の終点は同じポイントに戻ることがきほんでございます。しかし、今日の日本国で最も人気のある24式太極拳も終了の時点では基本的に最初の起点よりやや左側に流れていることはもはやさけられない事実です。これによって、太極拳が最初のポイントに戻ることはおろか、ぎりぎり右ハーフコートに戻っていれば最善尽くされたような感じになります。ああ、本当に出鱈目の世界になりましたね。
勿論、進退顧眄をどのように計算すればよいかもわからなく太極拳を作ってしまえば、このような問題は起きますね。
勿論、各団体での表演会では時間の割合があって、一人の人間に当てられる時間も当然のように決められています。今回の北海道中国武術倶楽部は私の15分をくださったのが本当に異例中の異例で、それでも、私は太極拳慢架を進退顧眄定の計算をする為には数時間かかっていました。太極拳をなんだかの理由で短くすることは一向に構いませんが、バランスの為に計算を尽くされていれば、本当に目をつぶってもコート上ではバランスが取れるはずです。
太極拳はこのようなものではないといけません。研究を重ねて参りましょう。
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