第2789話 2023年6月27日
- 2023/06/27
- 13:45


地元の西武線と武蔵野線の駅は410メートル離れていると聞いています。終電の時は多くの人が猛スピードで走るのです。10数年前に自分がまだ他の仕事をしていて、終電を間に合わせるために懸命に足り、電柱にぶつけてしまった障害者が大流血して倒れ、他の人は走らないと終電に間に合わないことで誰も流血している障害者の世話をする余裕がないのは当たり前です。秋津に住む私はなんとか警察と救急車を手配しました。昨日、私は久しぶりに朝早く出かけましたら、10数年前の障害者の方とばったりです。向こうは私のことを覚えていて、私もあの方のことを覚えています。彼は私に笑顔で一礼しました。私も一礼を返して、「こんにちは、お元気ですか。気をつけてお出かけください!」と声をおかけしました。
この十数年の間、中年だったあの方はかなり老人の顔へと変わってきましたね。もちろん、十数年も会っていないので、こう言う久しぶりの再会は本当に年を感じます。自分も時々、太極拳教室のはじめの頃の写真を見ると、あの頃は自分はまだ若かったと感じますね。青年時代の写真を見るのは最近、嫌な気持ちになります。人間は誰も年をとると本当に情けない体へと化けるのですね。
色々な意味で、自分が対極の練習をして、この歳になると練習しても練習しても、壁にぶつかることは少なくありません。自分はいつものように若い頃にもっと沢山の練習をすれば良かったと後悔することになりますが、実際に自分が記録した先代の教えなどを何度も復習すると、実際に昔の若い自分がまったく理解できない説明なのに、この歳になって自分は先代の説明がいかにも当たり前のように感じることが多々ありますね。
つまり、若い頃にもっと修行すべきと後悔しますが、しかし、今になって当たり前となった先代の説明は、若い頃から今日までの練習の積み重ねの結晶だと認識すれば、人生のかつてへの後悔も薄れてきます。過去を振り向いて後悔することは、今の人生と今にやるべく修行の邪魔に過ぎないことは実際に多くの武術武道の修行者のどなたも理解しているはずです。
このように練習できれば最高に思います。太極は、一人ひとりの人生になります。皆様が太極を練習したことでご自分の人生が少しでも変わることを願っています。
呉式太極拳上海鑑泉社東京授権点、北海道授権点新規会員募集中。一緒に練習しましょう。

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