第2821話 2023年7月29日
- 2023/07/29
- 12:20


人間の体をどう動くのかは色々な分野、色々な武術で異なる見解が存在するのは当たり前でしょう。それどころか、同じ流派の中でも、同じ師匠が教えているにしても、動きへの異なる見解が出ることは避けられません。どうしても、師匠がおっしゃることを忠実に守っていくとすれば、師匠が言うことをできる限り記録して、自分は只管練習に打ち込むのです。特に太極の場合は、師匠が他界してかなりたったところまで修行をすれば、ここではじめて師匠が言ったことが理解できるようになると思います。ところで、はっきり言って師匠がまだ生きている時から、師匠がまったく言っていないことへと走るのです。太極はなかなか、理解しにくいからです。やがて、師匠が言うことと違う道へ走る人も師匠となり、太極は実際にこのようにして徐々に方向がずれて来ました。
意図的に師匠の言うことを無視して練習する人もいれば、太極の奥深さで自分が太極の道から外れても自分自身が悟っていない場合もかなりあります。これは、自分自身も含めてすべての太極を修練する人の誰も自戒しなければいけません。
色々な方が私に連絡して、自分も太極拳を数十年練習したと、特に交流とかの申し込みもありませんが、これで、本日のブログをご覧いただければ、私はあまり色々な太極拳の先生との交流を考えていないことがわかりますね。交流してもなんの結果も出ません。練習と修行のプロセスがまったく違うからです。
今の中国人もそうですが、日本の皆様は色々と比べることが好きです。比べることとか、参考になったとかの言葉はかなり無責任に感じますね。私は適当な練習も修行もしていません。
太極門六大流派の先生同士が会うと抱擁します。太極は一つであるわけです。我々は会って、祝杯をあげて、食事もします。こと時代の太極門の代表者は法要はしても、凄い人間関係に結ばれていない限り、手を合わせることはありません。これは、互いに修練しているものが異なることを責任持って認めているからです。
上海鑑泉社東京授権教育点、北海道中国武術倶楽部授権教学点、新規会員募集中。

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