第2850話 2023年８月27日

昨日も強行日程で帰ってきたのですが、考えてみると日本で武術や太極拳を営まれている方々はかなり忙しい人間は少なくありません。最近では色々な話しを伺っていると三が日も仕事をしている先生も少なくありません。これならば、日本の高度成長やバブル期と変わらないくらいに武術や太極拳界隈の景気が本当によいかと言われれば、私はあまり実感がないです。
最近、色々な同僚の先生やコンサルタントの方より、自分の教室の料金は低すぎるとの見解が出されていますが、自分は実はあまり値上げのことを考えていないのが事実です。もちろん、料金が低いと当然、収入も低いのですが、しかし、自分は養生を提供していて、それなりの身体能力に応じた武術を提供しているといすれば、現在の日本国の景気を考えて経営していれば、現在の皆様からいただいた報酬はそんない安くないと私は感じます。日本は今何でも値上げしています。上がっていないのは給料だけという現実の中で、太極拳教室の値上げはなかなか大変だと感じます。現在では一部の施設代も実際に上がりましたが、自分はなんとか頑張って次の消費税率があがるまでは何とか現状維持したいと考えています。
もちろん、大富豪の方や天皇陛下が練習しに来ましたら普通の料金を頂ければ幸いに存じます。こうなれば、私は普通に2時間の個人レッスンをして、日本円で二万円をいただくことになります。自分は普通の会員さんにも個人レッスンを提供していますが、格安価格をいただいています。理由は、すでに月謝をいただいていますので。個人レッスンの高い金額は現在の日本社会ではどうしても厳しいと感じて、現在の会員さんがどうしても個人レッスンでみてくれとおっしゃるならば、場所代の気持ちだけ頂いております。それでも、毎月、一定の金額は頂いています。
子供の時、中国山水画の師匠の陸儼少先生はこう言われていました。芸術を研究して行くのならば、少しでも犠牲精神がないといけません。理由は、芸術は世俗の貨幣では測れないからです。私はこの歳になって、太極も実は同様に感じています。
呉式太極拳上海鑑泉社東京授権点、北海道授権点新規会員募集中。一緒に練習しましょう。
偵察はお断りします。