第2869話 2023年9月15日
- 2023/09/15
- 14:32


やっと、旧暦の8月になりました。一般的に申すと国全体的に涼しくなるはずですが、しかし、この旧暦の季節の計算はあくまでも中国大陸という古代国における計算であり、いくら「一衣帯水」の国と言っても、日本国は完全に中国の暦通りに季節が動くことがあり得ないでしょう。
もちろん、日本で漢文や漢文化を研究する方々と、色々な分野に渡り中国文化が好きでこれを生涯の楽しみや生き甲斐として取り組む人々の多さは世界一のはずです。土着化されている漢文化は日本で色々な形として残されており、逆に土着化以上に原型から大きく外れている分野も多く存在します。
近代の太極拳ですが、日本国のずれはどちらかというと必然的なものに過ぎないと最近になって感じました。結果から申すますと、昨今の中国国内における太極拳のずれは日本よりも遥かに凄まじいです。適当に六大流派に入門して、適当にそれぞれの流派の太極拳内容を解釈していれば、太極の百人百色はもう流石に避けられません。様々な新興流派太極拳は当然、論外のまた論外です。昨日、中国のネットで某流派の弟子は、れいの狂人格闘家のお陰様で自分は太極拳教室の経営がかなりのダメージを喰らったと愚痴っていましたね。日本の国レベルのテレビ局も何故か狂人格闘家のことを「正義の鉄拳」という番組で適当に宣伝されたのですが、幸いに、この国レベルの番組は日本では賛否両論で好き嫌いがはっきりと分かれており、わたくしの経営にはそんなに大きな影響はありませんが、あのテレビ曲が好きでいつかは太極拳を考えている方々、結果的に「正義の鉄拳」とい番組をご覧になったら、太極拳や中国武術のことを疑問に思うことは普通でしょう。
確かに、中国武術の偽物は多いことは事実です。これは、今日の日本武道の界隈も似ています。しかし、本物の中国武術や日本武道を伝承されている人々が適当に本物とか秘伝とかと名乗っている人達の悪影響や、適当なマスコミの解釈でそれらの痛手を食らうことは本当にごめんです。
今のところ、狂人格闘家の方は、呉式太極拳に挑戦状を送っていません。
太極拳で格闘に勝てる達人になるには何十年もかかります。挑戦状が送られても、我々は武徳の知らない人間とは手を合わせることがありません。
上海鑑泉社東京授権教育点、北海道中国武術倶楽部授権教学点、新規会員募集中。
偵察はお断りです。

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