新天方夜譚物語第30話 人間的な厚み
- 2015/09/17
- 21:37

人間は自分の利益の為に、何事も配慮しないでしょう。人様の利益を先に考える人間はなかなかいないと思います。少なくとも私は一応、自分の利益を先に考えてしまいます。
まあ、私は自分自身の余裕ができれば、その後に人様の利益を考えることになります。勿論、可能な限り、私は人様を助けることも致します。勿論、できる限りですが…
しかし、人間の厚みは進んで人助けをすることとは限りません。逆に厚みのある人間は、特定の人間の成長の為に故意に手助けをしないこともあります。
人間の厚みは非常に複雑なことであり、その人間の人との接し方も世界の人口と同じ位に多種多様であり、日本人が普段に言っている人が集まるところでは人間関係が付き物という説はこれを物語っています。
道教思想では、人間が水のような存在であれば、対人関係で一定の厚みが持てるようになりますが、自己中心的な人間に遭遇してしまえばどのように対応しても上手くいかないでしょう。この種の人間は自分の利益の他に何も配慮していないからです。
人間の厚みは互いに配慮し合うことから生まれ、互いに相手の利益を守っていくなら良い人間関係が継続できますが、人付き合いなら常に相手のことを考えるとすべての利害関係が簡単になります。
若い皆様、少しは参考になったのでしょうか。
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