第304話 拳打萬遍,神理自現
- 2016/06/22
- 11:33

本日は陳氏巨匠の言葉です。
・・・
每一勢拳、往往數千言不能罄其妙、一經現身說法、甚覺容易、所難者工夫、尤難者長久工夫、諺有曰:「拳打萬遍、神理自現」、信然。
太極拳の一つの動作は長文でも、その素晴らしさが解釈しきれないでしょう。上級者が体で教える際は誰もが簡単だと思われますが、実際に難しいのは修行です。特に長い期間の修行です。ことわざが曰く「拳法は万回を修練すれば、自然にその最上の御摂理に到達するでしょう」、まさにその通りですね。
と、私はこのように訳します。
この原理は今日の中国太極五大流派家元で修行を続ける人間の誰もが思うことですね。
太極拳どころか、この世界のどの強さと健康を本格的にかつ哲学的に研究する武術や武道のに巡るすべての流派もきっと、これを普遍の哲理にしています。「万日」を一つの修行期間として定める逸話もあれば、これ以上に長い修行期間を基本とする流派もあります。
太極はまたさらに、内勁にを習得した上での健康と武術の総合種目であり、システム管理されている正しい練習法も大切ですし、個人個人の日々の練習がなければ内勁の習得は難しいですね。
「拳打萬遍、神理自現」、これは太極拳の哲理です。太極基本拳法を一万回でも練習していない限り、太極拳用法を説明してもわかりにくいでしょう。
練習のみが内勁習得の近道です。
スポンサーサイト