第310話 中定
- 2016/06/28
- 11:25

太極中定に関する文書です。
伸屈开合之未发谓之中,寂然不动谓之定。心气清和,精神贯顶,不偏不倚,是为中定之气,亦道之本也。
その具体的な意味はこう解釈します。
体の伸びも縮みも、開合も太極の意図を何も見せなければ「中」と言います。気持ちが落ち着いていれば「定」と言います。
清らかな脳の状態での内力、首が自然に伸ばし体のすべてが脳と自然な状態との繋がり、オーバーな力みで内面と外面のひずみを無くせば、体内では中定の内勁が自然に形成します。これは「道」の根本です。
と、これが一番詳しい解釈になります。
以前のブログ記事にも「中定」を解釈したことがあり、会員の皆様の著しい進歩により、本日の詳しいが必要になってきました。
太極修練は常に進行形であり、《論語.大禹謨》が曰く、「滿招損,謙受益」はまさに太極修練そのものを語っています。
太極がこれほどに哲学性の高い武術です。自然な状態で修練することをお勧めします。
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