第335話 授受再考
- 2016/07/23
- 00:52

このテーマは何度が書かせていただいていますが、説明不足もあって、再度の着筆をさせていただきます。
【太極拳講義】原文:
夫人之性情,各有不同。大抵可分为两种,曰刚与柔是也。刚性急而烈。上者为强,下着为暴。强者喜争,故其学拳时多务于刚,以其性喜争强斗胜,不屈人下也。柔者性和而顺。上者心气中和而笃敬,故其学拳时,多务于柔,以其性喜和平多涵养也。暴者,性燥而鲁莽,故其学拳时,专务于猛,而无精细之趣。柔之下者,性柔而弱,意志不强,少进取心,故其学拳时不求甚解。然武人贵志刚而性柔。有智、有仁、有勇,方为刚柔相济。如此乃能进德修业矣・・・
この文書よりは、いかにも中華民族の個性が表れているのですね。ここで、武人を四種類で分けています。
剛の上は強なり、剛の下は暴なり、柔の上は平常心に満ちて謙遜なり、柔の下は性格が弱く意志も軟弱で進んでいかないことが多い。日本のように人間分析をする際にはいつものように細かく、「十人十色」などで説明するケースが多いですが、中国人はズバリ、四種類です。
個人的には、剛の下のパタンが一番苦手です。「暴」の本性は武術だけではなく、何をしてもきっと成功できないです。勿論、この辺の人間は武術を徹底的に理解しようともしないですね。幸いなことに、今日では50数人の個人会員と一つの担当クラブの方々の中には、剛の下のパタンは一人もいません。本当に助かっていますよ。
武人の理想像はこうです。性格が柔らかく、知恵と仁義と勇気を兼ねます。このような方々は剛と柔のバランスがよく、太極修練にふさわしいでしょう。はっきり申すと日本人には理想的な武人の素質を備わっている方がかなり多いです。皆様の修行をできる限りお手伝いします。
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