第336話 是故以心行意
- 2016/07/24
- 01:15

古代から中国武術は「意」の使い方で迷っていたと言い伝えられています。太極は一種類の気功でありますが、バランスよく体の能力を上げていくにははっきり申して時間がかかってしまいます。
よって、古代から太極拳から脱退してしまう方が多いです。もちろん、太極に踏み留まっている方も効率を求めて、なんとか効率を上げるように修行方法を変えることを試みますが、太極効果がないか体を壊してしまうことがほとんどです。
【太極拳講義】が曰く、是故以心行意、以意行気、以気運身、乃生鼓荡之勁・・・
実際に、意はどのように生まれるのか、意と気の関係はどうだろうかを語っています。合理的な意と気の関係で所謂太極最上級の鼓荡が生まれると言っていますね。
逆に、鼓荡という複合勁の形成がどれほどのことを同時に行わなければならないのかを見てみることにしましょう。
気沈、腰松、腹净、含胸、拔背、沈肩、垂肘,节节舒展。动之、静之、虚之、实之、呼之、吸之、开之、合之、刚之、柔之、缓之、急之,此种种混合之劲、乃是鼓荡也・・・
一瞬のうちにこれほどのことを同時に行うことですので、何かの意念を掛け続けるよりも、理屈上では一種の自然反応ではないといけないですね。
太極の意とは、脳の空っぽ状態の他に何でもありません。脳が体に指令を出さなくなれば、体がより素早い反応ができるようになります。
これこそ、真の強さの秘訣です。
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