第339話 安者、安然之意
- 2016/07/27
- 11:35

呉公藻【太極拳講義】では、太極基礎を中、正、安、舒、軽、霊、円、活の八つの要点で説明しています。
当然、太極は細かさの勝負であり、年で身体能力が落ちても戦闘力が落ちない訓練は他のどの武術とも違います。
原文:
安者、安然之意。切忌牵强。由自然之中、得其安适、乃無気滞之弊、而能気遍身躯矣。此由于姿勢安稳、動作均匀、呼吸平和、神気鎮静所致。
安然という言葉は日本語にはありません。辞書では、平穏や無事と解釈しています。太極の世界では平穏と解釈すればよいでしょう。
「講義」は、太極修練を無理せずに行うことを強調しています。自然状態で練習していれば、内力が滞ることはないです。
太極の身体状態は、内力が体の隅々へ重厚に配置し、自由に動けることを目指しています。
その為には、無理な姿勢をせず、動きに加速度をせず、穏やかな呼吸と落ち着いた気持ちが大切です。
これも毎日のレッスンで皆と一緒に研究しています。
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