第342話 軽者、軽虚之意
- 2016/07/30
- 00:24

呉公藻【太極拳講義】ではとうとう、最も肝心なところを言及していますね。
原文:
軽者、軽虚之意。然忌漂浮。在盘架時、動作要軽霊而和缓。往复乃能自如,久之自生松活之勁、进而生粘黏之勁。故軽字是练太极拳下手之处,入門之途径。
太極は「軽」で有名です。「軽」の意味は自分自身の動きの特徴をはっきりと相手に知らせないことです。腰より高いところで腰椎を連動しようとするならば、全体的な動きは浮いてしまいます。
基本太極拳の練習の際は力を使わずにしてできる限り加速度をしないことが基本中の基本になります。そうすれば、太極拳の動作の行き来が思う通りになり、これを継続すれば、自然に生きた勁路が生まれます。このような勁路がのちに太極勁の粘と黏へと変わっていくはずです。
もちろん、長い道のりですね。
故に、この「軽」は太極拳の入門編の要点です。
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