第367話 創痍か養生か
- 2016/08/24
- 11:02

中国文化を分析するためには、どうしても日本語と中国語の言葉が混ざります。日本語で申す養生という言葉をはじめて伺ったのが、学生の時に三日間だけお手伝いした建築現場でした。もちろん、人間の体に関する言葉ではありません。逆に中国語では、人体に関する修正になります。
しかし、今日の日本国太極拳の界隈では、養生は誰もが人体に対する言葉として認識するようになったと思います。
ところで、日本語では創痍という言葉があります。満身創痍という言葉はどう考えてもマイナス的ですね。
私はネットでスポーツ種目のいくつかを研究しております。これも、人間の身体と心理の研究の一環であります。
先般のリオ五輪では、私が女子バレーボールを一つの研究にしております。理由は女子選手の身長が男子選手に迫っていることです。
女性は男性よりも筋肉量が少ないことで知られています。よって、男性よりも2メートルに迫る大きな体を支えること自体が難しいはずです。まして、すごい動きで戦うわけですね。
バレーボール選手の満身創痍のレベルは本当に凄いことです。今日の中国女子バレーボールコーチは元選手の郎平さんです。優勝してもどんあげは禁止されていました。理由は身体中によいところが一つもないと言われています。
体を長持ちすることが養生だと古代の中国道教が申しています。今日に至っても太極門の一部がそれに守って、人体の長持ちと武術の両立を図っています。健康ほどの素晴らしいものは他にあるのでしょうか。
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