第402話 二通りの隙と断点
- 2016/09/28
- 00:25

昨日に続き太極の隙と断点を語ってまいります。
太極の隙と断点は二通りで語ることが可能ですが、それは自分自身の内面的な断点と、手合いの中での隙と断点になります。
人間は弓歩と虚歩の極めで最も問題を起こしやすいです。言い換えれば、隙と断点が出やすいです。
わかりやすく言えば、弓と虚の極めで骨盤は相手の攻めや色々なテクニックにより止まってしまうことがありますが、その際、腰椎が完全に自由状態になっていれば断点がなくなり、骨盤を捻らなければ隙が出ないはずです。
そして、手合いの中では基本的に進む時と退く時の概念が真逆です。
進む際に相手より先に動くなら断点で、遅れて動くなら隙です。退く時は丁度、逆のパタンになります。
隙と断点は常に蠕動していることから、常に小刻みに激しく変化しています。上級者なら隙と断点の特徴がほとんど現れず、どの時点で修正を行ったのかも知らないはずです。
太極の特徴は口で申すと以外と簡単ですが、実際に自然にこの状態にたどり着くまではかなりの時間がかかり、落ち着いて慌てる気持ちがないままで続けることが大切です。
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