第460話 修練と妥協のバランス
- 2016/11/25
- 09:55

苦しみを耐えて修行をすることはおそらく、すべての武術に共通します。しかし、太極の世界では修練と妥協のバランスが最上級の勁路への通り道であります。これはほぼ、すべての太極上級者が語っているはずです。これをしっかりと心で理解できていない私は、最上級の勁路とは無縁であることは何となく感じています。
当然、自分自身の心でこのようのバランスを把握できなければ、人を教えるのも完全ではないことは見えてきます。このような不完全な教えを正当化することを口実にするなら、一時の慰めにはなるものの、教える立場に対しては何の駅もないことが本日の糾明で確認できております。
太極伝授の基本と言えば、修練の正しい方法と、必要な妥協の見極めです。これは自分自身が太極修練することよりもはるかに難しく感じるようになりました。
この年になって、人間力を大幅に上げることは無理でしょう。これが軽々と簡単に成し遂げられるとの判断も傲慢の他になにもありません。自分自身が見えない状態は今後、頭を下げて他はの先生や色々な同僚や同門と門下に伺っていくしかありません。なんとか、人間力の足りなさが一人ひとりの「修練と妥協」のバランスの把握に影響が出ないように努めます。応援、よろしくお願いします。
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