第518話 太極本意構想再び
- 2017/01/23
- 13:53

私は十数年前から「太極本意」という構想を抱えていました。この構想はかなり独特で私は今日の呉式太極拳掌門である伯夫馬海龍とも議論を重ねています。伯夫馬海龍の太極構想は「太極本義」になっており、私の考えとは一字差ですが、訴えていることは大分違います。
内科医の伯夫馬海龍や他の医者はどちらかというと太極の医学効果を最大限に研究しています。これは言い換えれば、「太極本義」です。私は先代の考えを座右の銘にしており、太極とは何だろうか、太極はどのように修練すればよいかを最優先に研究して参りました。しかし、「太極本意」の基本と言えば、太極は永遠に完成できないこととなっております。修練の中での僅かな挫折でも「本意」の歪みを作ってしまいます。
太極門は従来、「太極本意」を秘伝としてその子孫にしか伝授しないこととして知られています。当然、これを世間の一般的な太極拳理論とかなりの差があって、今日までは多くの方より直接にこの考え方は他所の太極拳先生がおっしゃる理論と異なることを指摘されています。私は、太極門の従来の理論である「太極本意」を確信しております。
「太極本意」をなんだかの形で多くの方と分かち合いたいと存じます。しかし、進行形である「太極本意」を世に伝えていくにはかなりの時間がかかります。もちろん、私の修練結果も「太極本意」を大きく左右します。
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