第546話 太極関係のお付き合い
- 2017/02/19
- 23:21

本日は、いつもと違って、世界の太極界隈の今現在の状態に少し触れてみたいと思います。結果から申すと私は太極界隈の中でのお付き合いはかなり少なく、逆に今現在でお付き合いにある方ならば、自分の親や兄弟姉妹とほとんど変わらない良い関係にあります。
だいたい、お付き合いをさせていただいている自分自身の研究会以外の太極関係者と申すと、人間的に尊敬できる方か、初対面の時からかなり親しみを自然に感じてしまう方ばっかりです。逆に流派なんかは関係ありません。正直なところ、他派太極拳の兄弟の一部とかなり良い関係を保っております。
非常に不思議なことですが、考えてみると、太極の界隈の中で良い関係にある方は自分自身と一つの共通点がかなり練習をする者です。しかも、本当に不思議ですが、初対面で何も詳しいことを伺っていなくても、この人ならきっと凄い練習量をこなしているはずだと確信できます。逆に、初対面でこの人はほとんど練習していなくて、なんとなく違和感が漂う感じがするのも自然と伝わってきます。
太極修練はまた、その他の分野と違って、無味乾燥な動きを数十年も続くことという単純で複雑なプロセスであり、沢山の娯楽が飛び舞う近代社会では、ネットで太極や武術を説明するだけの武術家も少なくありません。このような状態は実際に、我が上海鑑泉太極拳社の同僚にも沢山存在するようになってきました。これ程に悲しい出来事を口にすること自体が私の恥でありますが、逆に考えてみるとこれはもはや、中国という国も今日ではとうとう、近代社会になってしまったことしかありません。先進国でもやはり、影の一面があるようですね。
よって、私は以前から、真面目に修行を続けている日本武道の先生や太極以外の中国武術の先生とのお付き合いが多いです。そして、少ない太極門の中でのお付き合いは私が本当に本当に大切にしています。本当に貴重な関係です。
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