第548話 金庸哲学一例
- 2017/02/22
- 02:45

これは、中国語のテレビドラマですが、日本人でこれが聞き取れるまではかなりの語学の勉強が必要です。まあ、一応これは私の国語ですので少しだけ訳してみます。
武術に関する二つのシイーンです。
その一
九陰白骨掌はかなり変わった武術だし、練習した者は人間か幽霊がわからない程のレベルの低いものだけど、なぜ、全真教の正統派の武術を学ばないのか?
いいえいいえ、全真教の武術を修練するには、何十年もかかるので、俺はいつになって強くなれるのだろうよ!
はいはい、これが金庸の凄さです。人は誰もが1日でも早く強くなりたいことは、昔も今日も同様ですね。
その二、郭靖の奴、本当に運がいいね!九陰真経を手に入れたことでこんなに簡単に強くなっちゃって、俺はこんなに頑張っているのに、全然強くなっていないね!
実はそうではなくて、同一の秘伝を教えても強くなれる人となれない人が分かれるはずです。ドラマの郭靖は頭がよくなくて、何事をやっても深く考えない為、どのような武術を練習しても強くなることを考えていないから強くなったはずです。楊康は少しでも早く強くなりたい気持ちが強いから、逆にそれが進歩を妨げていますね。
これこそ、太極が強くなることの最も大切な基本です。
ご参考ください。
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