第578話 宝達
- 2017/03/25
- 01:41
平成29年3月25日土曜日 晴
北海道中国武術倶楽部のお蔭でわたくしはいつものようにこのように本当に若い方々と一緒に練習しています。
この写真の若者達の誰も私よりは足を高くあげています。それは、当たり前と言ったら当たり前ですが、わたくしはその方々よりは遥かに年上です。私も若い頃はそこ方々とあまり変わらない位の身体能力を有していました。内力を重視する太極の研究を続けていることがあって、本人の怠惰も手伝って、感覚だけてこのような優れた若者達を教えることは本来、観点に許されるものではないですが、逆に私は若い皆さんが求めているものがなんとなく読めている感覚が求められ、このような結果が付いているような気がします。
ならば、この頂いた結果を恥じぬようと、普段の自分自身の研究会では中々有り得ない私自身の勉強もしなければならないと感じました。若い方々を教えるには、少しでも若い方々の生活様式や考え方を知るべきだと考えております。そうではなければ、彼らが何故異文化である中国武術を求めているのは接してからは理解できないでしょう。
私と妻は残念ながら子供に恵まれていないですが、子供がいるとしたら、今日の北海道中国武術倶楽部の若い方々と変わらない年頃のはずです。ここで、若い方々とのお付き合いの経験が足りない私は何とか、今日の若者の学習をしないと異文化の伝授は困難です。
可能な限り若い皆さんと共に行動し一人ひとりのニーズに答えるには硬い学者のような説明を捨て、誰でもわかる言葉の選択も迫られています。昨日は中学生らしき方に哲学という言葉の説明で少々戸惑っていましたね。おそらく、今後もこのような事態が現れます。
しかし、これで自分自身の気持ちが若返ることができれば、これほどにない嬉しいことを思うと、なぜかこの年に人間としてはあまり有り得ない胸のときめきでいっぱいです。
頑張ります。