第580話 人体芸術
- 2017/03/27
- 14:16

何度も、太極は一種の芸術であると主張しております。
これは、今後も色々な形でそれを説明していくことで多くの方に語っていくつもりです。
太極は本来、ほとんど力がない状態でなんとか相手の手合いをする武術ですが、逆に申すと太極修練をする者は力がかなりあります。
内面的に色々な関節と関節の関係、筋肉と筋肉の関係、筋肉と骨の関係が限りなく緩和されれば、力が出るはずです。
しかし、発勁も体の状態ができていないうちにやってしまえば、体も壊されてしまいます。少なくとも、発勁は人間の内臓に衝撃を与えていることは事実です。
体の弱い方は武術に興味を持たれるのならば、力を使わない武術は当然、魅力的です。
私の研究会では、色々なわけがあって、男性の方が多いですが、個人的に手伝っている武術倶楽部では、女性指導員もかなり在籍している為、私がその方々よりも少ない力で女性の方々の体をわずかに浮かすことでかなりご納得されているようです。
でも実際、私は普段の自分研究会の中で男性の方をも時々崩していますが、使う力は女性も男性もあまり変わらないです。
わずかな力で相手を浮かす太極勁は先代の時も話題になっていました。一般的には、小遣いでも若者に渡しているとの推測でわざと負けるように演じることは見え見えとかです。
もちろん、実際に一緒に練習をしている同士ならきっと、納得します。
人体芸術となれば、それぞれの体の使い方になります。それは練習、養生、私達の色々な生活習慣。そして、何よりも大切なのは、我々がどうやって周りの方々とのお付き合いの中で自分自身を主張していくことになります。
他人の受容が太極芸術の基本です。
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