第581話 人拳一如
- 2017/03/28
- 11:50

声遠先生とは実際、二度の面識しかありません。
先生のご家族と言えば、私は声遠先生のお父様ともう少しおつきあいがございました。
先生のご一家は当時の中国で流行っていた海外進出を果たしたのがちょうど、私が日本留学の数年前だと記憶しております。
声遠先生は本当に空を飛ぶ方で世界の色々な国で彼の足跡が残されているはずです。
日本国においても精力的にご指導をされていることだと伺っています。
私も近代社会の一人であり、同じ国にいても中々挨拶をする時間もなく、私は丁度、いつか声遠先生が日本に来られる際に挨拶をしようと考えた矢先、声遠先生は帰らぬ方となりました。
太極門の皆は本来、親戚のような感覚です。呉式と楊式は昔から家族のような存在であり、声遠先生の帰天は私達にとっては家族を失ったことと同然です。
人間の死亡率は100%ですが、誰もがいつかは去っていきます。
去る時に、声遠先生のように寛容と誠実で多くの方よりプラス評価を頂けるなら、人生では何の悔いもないです。
死は人間の終止符であります。一人の人間の評価はこの時点でやっとくだされます。
声遠先生、また会う日まで。
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