新天方夜譚物語第61話 自己満足
- 2015/10/22
- 02:30

こればっかりは誰でもやってみたいことです。幼い頃のある日、文化革命の真っ只中でお金も無く、当時の真冬はかなり寒くて、外へ行く気もなく、起きているとしっかりした防寒の洋服も少なくて、面倒くさいこともあって、一日中お布団の潜りっぱなしの生活をしてみました。まあ、ラジオがあって面白くない放送を聴いていましたね。これが当時のできるだけの自己満足でした。
今日では、かつての時代と比べる程にならない位に、自己満足のテーマが増えたと思います。中国という国もとうとう、金銭的にそんなに厳しくないですね。一部の人間は日本人の平均収入よりも遥かに豊です。勿論、娯楽の種類もかなり増えたのです。
しかし、お金があり溢れている人間が何故かかなりの割合で自己満足的な空想を好みます。一部の説では財産があってもどうやって使うことが分からない人がけっこういるようですね。銀行にもお金を入れずにして毎日のように一枚ずつ数えているとか…まあ、こうならば、空想で自己を満たすことは想像できますね。
ところで、武術や武道の世界では、多くの自己満足者がいて、商売の為なら世界一に強いと主張することがわかりますが、道場も教室もやっていない人間がネット上で色々とレベルの低い議論や武術家の批判を続けているようです。ヨーロッパ在住の中国人紙上武術家が日本にいる私の動画を批判して色々と意味不明のことを言っています。
武道好きの国では武道や武術を生計とする人口も当然に多いです。私は長い間に太極拳教室を経営していない理由はこれです。武の教室が多ければ、色々な武に対する解釈も当然によいに多くなります。解釈が多ければ人々の混乱も大きいです。これは商売上の難しさに繋がってきますね。
本日は室内教室が休刊日の為、公園で対応させて頂きました。参加人数が少ない為、一人当たりの推手時間もいつもよりは長かったです。私はある程度の凌空勁を試したのですが、現在の教室に通われている方々は本物の「四両抜千斤」の太極勁を少しずつ理解できるようになったと思います。まあ、間違った武術の感覚を糾明するにはかなり時間がかかるような気がします。私に残されている時間が少々、心配ですね。
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