第611話 即効訓練か持続訓練か
- 2017/04/27
- 11:22

人体の訓練は基本的に継続して訓練するのが望ましいですが、武術の感覚となると本当に永遠に完成できるものではない為、毎日のように徐々に続けることが効果的になります。
多くの日本武道と中国武術の先生と色々な交流を重ねる中で得た結論はこうです。人間は持続訓練で上達の速度に期待できない場合、即効訓練にはしることになります。即効訓練は体の強さと攻撃の速さは当然、あっという間に手に入りますが、人体はもともと、即効で得た変化は一般的に体は耐えられません。
武術や武道で怪我が常に絶えない方のほとんどは即効訓練にやられていると思います。その他の一部の方は一応、持続訓練で体を作っているつもりで、適当に体を動かすと同様に怪我に至ります。
人体をケアする為には、持続訓練がお勧めいたします。持続訓練の動きが実際に合っているかどうかを鑑別する方法は至って簡単です。その動きをしていて、自分自身の体が楽しいかどうかで判断すればよいです。もちろん、信頼できる師匠が言っていることを可能な限り実行すれば、試行錯誤の必要もないです。
教える立場からすると、間違った感覚を人様に教えてはなりません。武術の感覚は国家試験でも国家免許でも何もないですが、そこでは自分自身の良心に従って人様に責任を持って伝えていくことが武徳に基本です。
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