新天方夜譚物語第63話 どこ迄教えるか
- 2015/10/24
- 00:19
拝師弟子が増えると一般の方の心配事が増えるようです。正式に入門されると秘伝が受け継ぐとの心配は本当にわからなくてもないです。
どの武術教室も正会員制度とか、正会員になると本物を教えるとか、まあ、老後の為に貯蓄した分をも取られたりして…、勿論、そうではない良心的な武術教室もあります。
私が申す、たいした内容を教えていない教室は各流派と制定拳教室の中に存在します。そもそも、商売至上主義なら自分自身がどれ程の内容を修得したか、どれ程に武の修行をしたかは関係ないようですね。毎月、いくらの収入が入ることが資本主義の基本です。
この点に関しては、この私も現段階では同じです。
しかし、私はいつか太極拳で固定収入が得られない時のことを常に考えております。教えられない理由は色々ありますが、もっとも可能性の高い一つは、3年5年後に若いどなたが凄い修行を経て私を抜いてしまったことです。これは昨今のブログで何度も言及しておりますね…
中国の伝統武術の中で中々とすべてを伝授しない習慣がありましたが、個人的には一つの内容が自分なりに納得できれば、次の内容も無制限に教えていきたいと存じております。
やっと、今日の研究会の一部の方、特に日本武道から転入してきた方の一部が、太極勁のような内容は師匠が教えればすぐにできるものではないとの悟りが開かれております。
言い換えれば、武術や武道の最上級段階は何かのお金で得られる秘伝ではなく、長い間の正しい練習法の元での修行が強さの秘訣でしょう…
私はできれば、師匠から受け継がれたすべてのものを失いたくないですが、修得する為には、練習が必要です。
武の師との出会いは完全に縁です。伝統の世界で商売至上主義や修行不足で教える内容がかなり乏しい教室が多いですが、これも縁です。このようなご縁を大切にする先生はきっと、商売で成功します。
逆に伝授内容がぱっくりと詐欺で、しかも、学生とのご縁をも大切にしないなら、いつかはその報いを受けるのでしょう。
太極門では、一部の者には伝授しない決まりがあります。
夫人之性情,各有不同。大抵可分为两种,曰刚与柔是也。刚性急而烈。上者为强,下着为暴。强者喜争,故其学拳时多务于刚,以其性喜争强斗胜,不屈人下也。柔者性和而顺。上者心气中和而笃敬,故其学拳时,多务于柔,以其性喜和平多涵养也。暴者,性燥而鲁莽,故其学拳时,专务于猛,而无精细之趣。柔之下者,性柔而弱,意志不强,少进取心,故其学拳时不求甚解。然武人贵志刚而性柔。有智、有仁、有勇,方为刚柔相济。如此乃能进德修业矣。
上述性别,关乎学者之本性,应注意之。学者以性情之不同,而所得结果亦异。间尝穷观,学太极拳者,虽同一师承,而其拳之姿势,与理论之解释各异。因而遗下多少窦疑及误会。
凡此盖亦教授者因其人之性情而授受之耳。所谓差之毫厘,谬以千里。故特表而出之,以解释群疑,而资参考焉。
私の考えでは、一部の者はどんなに一生懸命に教えても何も修得できないはずです。まあ、僅か、一部の者です。
スポンサーサイト