第642話 或收或放,忽弛忽張
- 2017/05/28
- 00:38

この考えの中では四つとも自動詞になっています。
太極の基本的な内面動作は所謂、この言葉で現しているかのように、溜めを知ったり、放出したり、緊張したり、緩んだりして、それが続かれているだけです。
太極はこんなに簡単だねとでも言いたいところですが、体内の自然の動きでこの状態になることはおそらく、自然界で最も困難なことであります。
太極慢架修練は基本的に自然呼吸ですが、収と放で実際に一瞬を決める際は実際に呼吸を入れることになります。もちろん、これもかなり自然状態の中での呼吸の使い方になります。決して、人様に呼吸の気配を知らせることがありえないです。
基本的に、発勁の際は放字訣を使い、それなりの呼吸になりますが、本当に稀に上級者の者が放字訣の手付きで収字訣の呼吸で行うことも可能です。
太極の収、放はそれなりのレベルの柔の極めで、相手を倒すのではなく、相手を納得するものになります。例えば、女性よりも少ない力で手合いの中で相手を簡単にコントロールできれば、一定のご納得がいただけるはずですね。
もっと、簡単に申しますと、太極は制覇ではなく包容、圧倒ではなく納得の境地を追い求めていくプロセスです。落ち着いて練習しましょう。
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