新天方夜譚物語第65話 上手い商売
- 2015/10/26
- 01:59

私は商売が下手であることはあまり秘密ではありません。武人で自分の家元を守る責務を守る立場にいる者なら、武術の修行や研究はかなり時間がかかる為、商売で使う時間は正直なところ少ないでしょう。
故に、師馬岳梁が申すには、最上級の太極勁を修得するには、人間的な貪欲を放棄すべきのようです。まあ、貪欲を実行する時間がないですね。
しかし、制定種目という娯楽性の高い分野では楽しみを得ることが商売の元であり、オーダーの太極服や音楽、一定のスポーツ効果が売り物であって、大聯盟の関係もあっていくらか商売はしやすくなることになります。制定武術連盟の料金はどちらかというと良心的であり、個人差があっても娯楽性が基本で、例え怪我があっても商売自体に何かの影響はありません。人は娯楽を選ぶ自由があるからです。
まあ、確かに大聯盟のバックがなければ、武術や武道の商売は競争が激しく、自己主張も当然のように多種多様です。私の携帯に何度もしっかりしたMR電話がかかっています…
他の教室の状況を把握することはわたくしもしますが、わたくしは特に他の教室が伝授している内容に興味を示していますね。料金がいくらかは提供するサービスの内容で決まると思います。まして、当研究会の料金は高いとは言えませんが…
料金設定は資本主義社会の個人の自由であり、携帯電話のような常備品は年単位で縛られてしまうことが常識です。
娯楽性が高い制定太極拳の縛りのない料金制度は本当に礼賛に値します。人間は携帯電話と違って、互いに合うか合わないかの問題が常に付きまとっています。一人の人間に料金の縛りを儲けたら、この時点でその教室の居心地がよくないはずでしょう。
チケット制の料金や一年前払いの料金制度は人間の自由を奪ってしまうことになります。教えている内容を問う必要もないでしょう。人間を縛ってしまうこと自体が人間性の低下です。
このような武術教室は楽しいでしょうかね。
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