第670話 やらねば

よく色々なお宅武術家が発勁などの至難の技を聞いてくるのですが、私の答えは一点張りで練習して下さい。

私がこのように話すといつものように色々な武人は、俺もかなり頑張ってやっているとおっしゃいますが、違うことをやっているのでなぜ、同等ではない頑張りを比較するのかは、私は本当に理解できないです。

頑張って練習することは、他の誰の為でもなく、その本人の為です。そして、私なんかは皆様が考えている程に頑張っていません。というか、私は自分自身の体がおかしくなっても練習を敢行しよくと思っていません。

太極は本来、一定の感覚が維持できれば人様の不合理な感覚をリアルタイムで感知と処理を執り行いますが、このような感覚の維持は、練習を続けるしかありません。

太極は太極の感覚があり、異なる武術は感覚も違います。太極の感覚が独特ではなければ、太極のあのような独特な勁路の意味はまったくないですね。

外家拳のような用法での感覚を持つ方はおそらく、永遠に太極を理解することがないです。太極の上達は練習の積み重ねと結果を求めないところにあります。そして、自分自身は人よりできると思わないことです。

ギリギリの感覚は沢山の負けから得られます。