第674話 社会と人体の通り道
- 2017/06/28
- 19:15
先般、私が敬愛する日本国の偉大な哲学者の方と少し対談をさせていただきましたが、その先生が書かれているブログは日本国及び諸外国の色々な著作の評論です。それを読めば原作の理解を更に深めることが出来ると感じております。先生はおそらく、私達に社会の色々な違う側面を理解できるように、その一本ずつの道筋を整理してくださったの違いないと思われます。
私がなんとか研究会の皆様にストレスのならない程度で自分自身の人間力をアップすることを提唱しておりますが、これは自国又は世界の色々な考え方や世界観を知ることからはじまります。そして、世の中の幅広い分野の研究をされる先生でしょうであれば、原作への分析も並みならない面白さが涌き出て来ます。私も生涯学習で丁度、悩んでおり人間力の高い方からの導きがあれば、これ以上に嬉しいことがないでしょう。これで自分自身にとっての長いトーンネルはやっと抜けられそうです。
ところで、古代の人々が人体を小宇宙に例えられたように、または近代社会に生きる我々が世界の様々な分野を正しく把握することのように、太極は我々の身体の色々な道筋を整え、体内のエネルギーを然るべきところに備えておくことを勧めています。当然、身体のすべての道筋が順調に流れることはあまり簡単ではないですし、流れる状態を維持していくことは毎日のようにその状態を作っていく必要があります。逆に、体を適当に動かしても体内の道筋が整えられることは有り得ましょうか。金木水火土から来る陰陽バランスの調整はいたって簡単なルールを守ればよいですが、これが今日の世界ではほとんどと言ってもよい位見えて来ません。このような太極拳ならもはや、沢山の歩行をして、携帯で写真撮影でもして、大自然を思い切り楽しんだほうがよほどよいです。
具体的に太極の陰陽五行は通常の動作のこのようなところで現れて来ます。脱力による開。自重による合。腰椎の動きによる左顧右盼。遮面手と中心軸の一致。振り子のような足さばきが考えられます。当然、これは終止形ではなく、常に現在進行形のつもりでやって行かないと太極がまったく意味のないものになります。
世の中に健康維持程に難しいことはないと思います。