新天方夜譚物語第70話 治療
- 2015/10/31
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昨日は人間の余裕について語っていましたが、考えてみると人間が余裕のない生活を強いられてしまうと、病気にかかりやすいでしょう。勿論、三食昼寝つきで楽をして、生きている人も病気にかかります…
先週、私の一人の親友が他界しました。一年前に卵巣がんが発覚したのですが、本人の意思で何も治療をしていませんでした。亡くなる4日前に会いましたが、かなり疲れている様子だった為、ほとんど会話ができませんでした。本当のところ、何故治療をしないのかを伺いたかったです。
まあ、親友の性格からすると、きっと、今回が治癒しても、人間はいずれ死ぬ…と、おそらくこのような理由を申されるに違いがないでしょう。
私も病気したことがあります。どんなに体を鍛えても人は必ず、どこか病気にかかってしまいます。私も風邪をひいて肺炎になったことがあります。当然、こうなると抗生剤が導入されますが、しかし、抗生剤を服用すると明らかに副作用のような感覚が現れますね。
今日の世界では色々な人が治療を放棄しています。難しく大変な病気なら仕方がないですが、体が少し位正常ではない位なら一々、病院に通って治療をして、薬で病気を抑えても、薬の効果と副作用の利害関係を考えると必ずしも得とは言えません。
しかし、病気は均等に人々にかかってきます…
病気を治しても、人間は基本的に常に色々な細かい心身の問題が自然に現れてきます。
私は病気になっても治療をしないことをお勧めしません。私はプラス的に人間の病気を見ています。病気は人間の欠点と不完全さと関係しており、病気は私達に常に謙遜を教えてくれています。
そして、体の病よりも、私達の精神的な色々な病気の治療はもっと困難でしょう。
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