第791話 断点の構造から隙の緩和
- 2017/10/13
- 11:00

BUDO-STATIONの教室も始まり、これからはおそらく、より多くの方が太極の構造に触れるようになります。
今後は、実質的に本来の太極的な体の使い方を惜しみなく分かち合って参ります。当然、それに沿って練習を続けている者はきっと何かを得られます。
さて、太極で申す断点とはいかなるものかを説明して見ます。
我々は毎日のように体を動かし続けています。しかし、その動きは断点だらけであります。そもそも、我々は筋力で骨格や関節を駆使すれば、太極理論の中ではすべて断点になります。当然、人類である以上は誰であってもこのような断点を相対的に減らしていくことしかできません。
太極の練習は結果から申すとこのような断点を徐々に目立たなくすることになります。当然、言い換えれば、これを一定の動き(套路)の中で練習するのが当たり前です。
断点が一定レベルまで目立たなくなって、我々ははじめて体の内面的なエネルギーが満ちて、内面的な補いも徐々にできるようになります。当然、太極は内面の隙が徐々に少なくなることを最終的な目標にしております。
それこそ、太極拳の名付け親である王宗岳が太極練習について語ったようになりますね。
「太極の練習は、伝承転接、気沈開合のすべてのポイントに断点をなくすべき」
これこそ、太極の唯一の訓練法になります。
稀にかなり高度な太極状態になった者が、外的な動きが全くないままに、内面的には太極拳練習の際の動きが自然に現れます。当然、これは数十年の訓練をした後の話です。
時々、私に、「俺も数十年かけて太極拳を練習している」との連絡が来ます。私はいつものように、「断点を無くしていく練習をされていますのでしょうか」と伺うと、いつも何の返事もないままで終了します。
実際に世の中では時間をかけて太極拳を練習している方がかなり多いですが、結果が得られる練習になっているかいないかは、結果を拝見するしかありません。
今後のBUDO-STATION教室を含むすべてのレッスンの中で、結果が得られる訓練を皆様に提供いたします。
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