第794話 身形進退有呼吸
- 2017/10/23
- 12:20

太極拳の中で最も誤解が多いところではないかと思います。本日のテーマで言及した内容は、太極拳の中で最も難しい「肘底看捶」の中の一句です。呼吸という言葉が現れていますが、ゆっくり練習している中で本当の深い呼吸で合わせていくことはかなり難しいです。
呉式太極拳肘底看捶解釈原文:
肘底看捶是挒勁,离心作用顕神奇;左掌外旋离心力,手脚相应倒撵猴;弓腿坐腿掌回旋,左掌打出在胸前,身形進退有呼吸,作用完全是腿勁;左腿退出有弾力,发勁完整要一気。
太極が考えているのは、外面的な動きで徐々に内面的な動きに連動していくことです。人体の外的またはない的な一定の緩みができれば、人間は自然とゆっくりした呼吸ができます。ゆっくりした呼吸が自然と14の経絡に自然に直接に絡み合うようになれば、呼吸ははじめて人間の動作に連動されます。
逆に、無理して動きを呼吸に連動させようとすると体のバランスを壊すことになります。我々の生まれつきの呼吸は誰もが普通にできると思います。一つの呼吸が常に14経絡に行き届いているならばここで呼吸がはじめて「吐納」へと変わります。
呼吸が14経絡に直接繋がっている状態での「発勁」は一種の「固有分明」になりますが、そうではない「発勁」は力から来るものであり、基本的に太極理論とは無縁です。
皆様、これで太極拳の「発勁」はどれほどに難しいことかはわかりますね。
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