第795話 开弓圆满气贴背、立身中正始不差
- 2017/10/24
- 13:06

本日は扇通背用法の中から、状態である太極を申してみます。
人類は基本的に両腕を両側に広げると、胸骨が自然に両側に出っ張っていきます。よって、扇通背と言う太極拳の動作が年齢や実際の身体状態で幅が異なってもよいです。ただ、胸骨を貼ってはいけないことになっています。もしも、その際に尾てい骨まで後ろへ出っ張らせてしまうと本当に最悪になります。
しかし、今日になると我が流派を含む中国著名太極流派から一流選手まで、ありとあらゆる分野で胸骨も尾てい骨も出っ張らせて、いわゆる美の太極拳を披露されている一方、それが無情にも我々の体を蝕んでいきます。
このように我々は自分自身の固定観念で身勝手に自分自身の間違っているところを、のうのうと正当化にしています。わたくしも人生で数回このような堕落的な気持ちになったことがあります。
自分自身の糾明を常に行っていますが、人間は自分自身の足りなさを実感できる頃は時々、数年も経ったこともしばしありました。人間は自分自身への理解力がいかに低いか、自分自身の人間力が足りていないのどちらかで迷う時期もありました。
人間はこれほどに弱い者です。
呉式太極拳扇通背用法の原文:
左手撑掌右开弓,好似箭矢脱弦出,若能知晓呼而吸,此势能使气冲天,开弓圆满气贴背,立身中正始不差。
また、呼吸の話が出ていますが、当然、これはいつも申し上げている呼吸が体に自然に連動できることを前提にしています。体は歪みや出っ張りをせずにし、エネルギーはあるべきところに貯めている状態が大切だと言っています。
扇通背は使っていくと言うよりも、自分自身の一つの弓のような状態を保っていくことからはじまります。本日はこれを太極の好きな皆様と分かち合います。
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