826話 套路重視へ
- 2017/11/24
- 01:50
本日は恒例の北海道入りです。民間人が制定倶楽部を教えることは、日本国ではかなり稀です。当然、制定選手にとって何が成績のプラスになることを最優先にかんがえるのは当たり前です。今日の世界の人々は制定種目に憧れるのも当然です。制定武術は全国大会や世界大会があり、その知名度は当然、どの伝統武術よりも高いはずです。
民間人のわたくしが呼ばれることは、伝統太極拳が制定種目に役立つとの判断から来るものであると、わたくしも先方も感じているはずです。そもそも、本来ならば制定種目は伝統武術を少し簡単にしてわかりやすく演出することで競い合うことが大切のはずです。しかし、今日の中国でも多くの偽物流派のでっち上げによって訳がわからない套路がかなり増えました。このようなでたらめな国民性からの状態は制定武術套路にも一定の悪影響が及んでいます。
わたくしが東京で伝統太極拳の本来の在り方を四年間にわたり、徹底的に追及したことと同様に、制定武術をメインイに練習している方々にとっても絶対に不可欠だと思います。もともと、武術の正しい動きで展開していけるなら、制定種目の得点も上がるはずですが、武術の発展途上国だと歪んだ土着や固定観念から来る無知と、組織ぐるみの不正などの元で行われている不公平な採点はただの社会的な問題に過ぎません。私達はどうにもなりません。
私達は正しい武術の練習で得られるのはただの得点だけではありません。但し、我々は制定種目よりもはるかにレベルの高い太極拳を訓練しておけば、我々は制定種目よりももっとなんどの高い套路を常に練習しておけば、制定種目の実力は絶対に上がるはずです。もちろん、これで必ず高い得点が取れるとは限りません。武術への正しい認識はこの国の全体的なレベルの向上にかかっています。そこは、多くの方の意識と認識を変えていくしかありません。私達のできることからやっていくしかありません。