第860話 年間まとめその一
- 2017/12/28
- 12:05

五年近くにほぼ毎日のように書き続けているブログは、呉式太極拳研究会の会員の方がメインで読まれていると思います。これは実際に一緒に練習している方ならば、わたくしが申し上げている色々なわけがわからないことが一定レベルまでの理解が可能かと思いますが、実際に一緒に練習していない方が私のブログをご覧になっても理解できない部分が多いような気がします。本人は太極門の中でもかなり反骨的な人間であり、なんでも秘伝にしてしまうことはほとんどしませんが、この結果、理解できないものも増えます。年末になって、せめては今年の間に実際に何を申し上げたのかを少しでも並べてみたいと思います。
今年は功夫架について説明したことがありました。功夫架は当然、呉式だけの考えではありません。太極の「盘架練功」は基本的にどこも力が入っていない状態で色々と動かすのが基本ですが、ただ型を緩くして適当にお体を動かしていたら一定のスポーツ効果があっても体内の筋肉から筋肉、筋肉から骨への順調な力の伝達である内勁の養成はあり得ないでしょう。最低レベルの「盘架練功」は功夫架になります。
夏には、「掤勁」について大分語りましたが、その為には、「掤勁」をネットで一度調べたところ、ほぼすべての世界の太極拳教室の説明が異なります。ならば、わたくしは全く自己嫌悪をしなくてもよいですね。「掤勁」を説明する者は誰もが少数派でしょうね。ならば、私も正論のふりをして、堂々と正論を申します。本来、太極勁路に関しては当家、王宗岳継承と宋遠橋継承が同様だと主張しております。ならば、正論です。
宋遠橋継承の例をあげて参ります。
「掤劲义何解?如水负行舟。先贯丹田气,次要顶头悬,全体弹簧力,开合一定间。任有千斤重,飘浮亦不难。」
明日は引き続き、今年の教室で申し上げていたことを続けたいと思います。
スポンサーサイト