第861話 年間まとめその二
- 2017/12/29
- 00:35

今年のはじめに、私は会員の皆様に少しお待ちでも内面的な動きが自然にできるように手伝いたいと申し上げたのですが、呉式太極拳の場合は内勁の訓練は実質、慢架の訓練の継続と沢山の推手練習、内面的な充実が見込める気功練習を重ねていくしかありません。
そして、人間の内面的な勁ほどに習得しにくいものは他にないと思います。人間は長い間に筋力の偏った進化で人間本来の力がかなりなくなったことが見え見えです。西洋で発掘された古代の剣は60kgもあるそうですが、中国の古代兵器の重さも相当のものです。当家創始者の者の春秋大刀や方天画戟は20kgくらいの重さがありました。わたくしまではいくつの世代も経ていないのに、力の差は歴然ですよね。人間の機能的な力と以上に、内勁の習得は近代人にとっては難しいものです。
皆様にお話しをしている十三勢ですが、長い時間をかけてでも必ず身に付けることは約束されていません。太極十三勢を十三種類の勁路として練習するならば、厳しい訓練の他に人間としての悟る力も大切です。
そして、太極勁路がなんとかなっている人間の 喂勁や十三勢以上の勁路による誘導が最も望ましいです。本年中には多くの会員と一緒にこの練習を繰り返しして参りました。
十三勢以上の勁路を習得させるのではなく、誘導の為の説明として、今年の後半にはわたくしが太極の「固有分明論」を一定レベルまでの説明を試みました。
研究会の会員の皆様、今年の色々な太極拳理論を思い出せていただければ幸いに存じます。お正月休みの間も慢架の練習をお勧めいたします。
スポンサーサイト