第945話 太極のある生活
- 2018/03/22
- 18:09
昨晩から北海道におります。
平和社会である今日、 人は当然のように誰もが自身の健康と長寿を願い、 楽しい人生に没頭したいです。 怪我や苦痛を望む者は基本的にいないと思いますが、 アスリートであれば、 限られている競技年数に一定の成績や記録を出させる為に、 怪我を何とも思わずにして必死に訓練を重ねることも仕方がないで す。これは私が感じているスポーツと養生の違いです。もちろん、 格闘技はスポーツであるべきか養生であるべきかは武術の流派と個 人差によって異なってきます。
ここでもう一度北海道中国武術倶楽部の経営方針を見て見ましょう 。この倶楽部は日本国内のみならず、 世界大会でメダルを獲得している武術著名選手も大勢に養成してい ながらも、日々の生活の中に太極拳を融合しようとしています。 もちろん、 世界と戦える選手だと怪我にならない保証はないですが、 とはいえ我々は太極拳との関わり方はいくつもあり、 世界著名選手になれる者は所詮限られていますし、 逆に違う角度から見ると凄い太極勁を習得している達人も同様に少 ないです。太極拳は実際、 近代人の我々に何のメリットがあるのかは常に私が考えている大き な課題です。
ここで、 皆様と少し老荘思想を復習しながら太極拳を再認識して見ましょう 。
数千年前の中国にも既に文明という中毒症状に犯された社会があり ました。 自然の健康を取り戻そうとする学問が後のタオイズム学説の基とな り、それにとどまらず、 無為自然状態が少しでも人間の体に棲み着き、 本格的な無の境地を楽しむように人々に勧められました。
太極は、 一般人の方々にとってはまさにこのような存在だと思っています。
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