第946話 筋力
- 2018/03/24
- 12:05
いつものスケジュールで朝早く起きて帰京の準備をしますが、 しかし、本日は熟睡していて、起こされる始末になりました。 そして、 私が教えている制定太極拳の倶楽部は一週間後に日本国のジュニア 大会を控えており、 私は小学生から中学生の若い方々に筋力のアップや套路の確認を任 されております関係、 いい年をしているにもかかわらずいい気になって、 若者と一緒になって筋力アップをしたところ、 今朝ほどに起きた際、 久し振りに太ももの筋肉が攣ってしまいました。ああ、 青春時代のわたくしはいずこにと言う感じですね。
わたくしは現在、北海道中国武術倶楽部で担当しているのは、 指導員のテクニック養成と一部有力選手の志願者の全般です。 わたくしがかなり若い頃には中国で制定太極拳と少しの関わりがあ って、 当時の中国トップ選手の訓練法などはかなり近いところで見ており ました。我々の若い頃の中国トップ選手のほとんどは謙遜で、 筋肉の作り方や骨格の訓練までのありとあらゆる面で漢方医や整骨 師、 西洋医などのご意見を伺っていた記憶はいまだに残っています。 はっきり言って、 当時の中国武術選手は筋力の作り方から維持の仕方までは、 今日の選手とかなり異なりますね。
この点に関しては近代医学や漢方医学と古代道教の見解はかなり一 致しているのがびっくりです。
人間にとってのかなり高いレベルの筋力は長い時間をかけてつくり あげて行くものではないし、 筋力の高度な緊張は短期間しか維持できないことも判明されていま す。そして、 我々は常に超高度緊張状態を無理してずっと維持しようと努力して も、体が自然に反発してしまいます。 かつての制定選手はこの原理を謙虚に受け止め、 自身の体をいたわりながら練習していましたが、 今日の世界はもはや、 結果を求めれば人間の命もどうでもよい考えてか主流のようですね 。
ところで、道教思想からくる太極の本来ならの筋力についての考えは多くの人間に忘れ去られているのも実に悲しいです。
太極は本来、人間の理想的な形とも言うべきのほとんど緊張をしない状態での筋力使いの訓練になります。
太極の理想形に少しでも近付くことは実際、筋力の若返りに繋がっています。この年の私で自慢話ではないですが、昨日のあれほどの若者と同様の筋力アップをしたにも関わらず、本日の筋肉痛は今朝ほどの一瞬でした。
今からまた太極拳教室が始まります。946話
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