新天方夜譚物語第97話(拡散希望) 太極という武術
- 2015/11/27
- 01:06

この話題に関しては私が何度も語っていましたが、しかし、これ程に語り尽くせないテーマはないでしょう。私はずっと、長い間に書き続けている【太極本意】というテーマですが、おそらく、これが出版になっても売れる訳がありません。そうすれば、例えば、どうしても出版してくださる方がいても私は断るでしょう。商売にならない本、売れない本は出版社に迷惑でございます。
しかし、このように私が語るかなり異色の武術感ですがもう語り続けて数年にも経過してきましたね。その間、私は自分自身が修得した武術を語り続けてきました。興味を示してくださる方もいれば、私の人間性を疑う方もいました。これに関して私は理解いたしております。違う意見を申すとどちらが正しいかということで一つの業界が揺れてしまい、マンネリ化されている理論も当然のようにその真価が問われてしまいます…でも、私も自分の武術感を語るしかできないですね。理由は簡単ですが、私は皆様の武術感と違うからです。多くの方も私の武術感覚について理解できないのと同じことです。ならば、私が異論を唱えているのも自由です。私の人格云々、背後で議論することもほとんど意味がないことです。私はこのような批判についてはちっとも興奮になりません。
ところで、太極拳という奴は武術として使う時は「推手」という形になります。推手は基本的に十三勢という太極拳の十三種類の内勁で相手と勝負をします。十三種類の動作ではありません。私の十三種類の内勁説はかつて、中国五大流派の中では共同認識をしていましたが、政治の動乱による迫害や一党独裁政治による文化の迫害で今日の一般的な太極拳理論は一部の人間による改ざんで本来の姿がほとんど残されていないことは揺るがない事実です。
太極勁は内外に分かれています。外面的で言えば「勢」と名付けていますが、内面的では「勁」になります。よって、太極拳の十三種類の内勁は外面的では、前進、後退、左顧、右眄、中定、四正四隅です。外面的では、粘、连、黏、随、不丢顶、掤、捋、挤、按、採、挒、肘、靠になります。十三勢は暗勁と明勁で分かれています。暗勁は不丢顶、掤と暗採です。明勁には打と化で分かれます。打は按、明採、肘、靠、随です。化は捋、粘、连、挒です。挤と黏は打と化の両方になります。勿論、手三陽と手三陰経絡の打法に合わせて長い間に渡って修行をすれば、太極拳のすべての特徴が現れます。現在ですが、私の教室の中で一部の方にこのように教えはじめています。勿論、この辺の難しい領域は理解できる方と理解できない方で分かれてくるはずです。
これは私にとっても死ぬ迄の課題です。幸い、私の太極拳教室の中には太極拳の先生、日本武道の先生が多数在籍しており、一日の間に朝と夕方に二回も太極拳慢架を練習する民間人の方も複数います。このような太極拳教室は私の誇りです。
スポンサーサイト